「ねぇ、、、ふたりでどっか遠くへ行かない？」
突然、明美がパフェを食っている俺に話しかけてきた。。。
俺は意表を付かれて食べていたものを思わず吐き出しそうになってしまった
「なっ、、、何を言い出すんだ！」
俺は明美の突然の駆け落ち話にちょっと声が上ずってしまった。。。
幸い、人気が少ないイタリアンカフェだったから良かったものの。。。いっぱいお客がいたら注目されてしまうところだった
しかも明美には子供がいる。
子供を置いて、、、俺と駆け落ちする気なのか。。。
「なぁ。。。明美。。。俺はまだ受験生だ、、、それに、、、お前には。。。」
「お前には？」
「。。。お前には、、、だから、、、」
明美に突っ込まれた俺は言葉を詰まらせてしまった。。。
「あの子なら大丈夫、、、ある場所で待たせてあるの、、、」
託児所だな。。。俺はピンときた。しかし、そんなに待たせてもいられないらしい。。。すぐに明美から切り出してきた
「良樹くんの返事次第でいつでも会いに行けるわ。。。」
「えっ。。。」
明美は初めから子供と一緒に俺と駆け落ちしようとしていたらしい。
しかしそのことよりも俺は明美の子供が気になって仕方がなかった。。。
「。。。明美の赤ちゃん、、、見てみたいな。。。」
俺は思った、、、
しかし、、まさかその言葉を自分が口にしているなんて思いも寄らなかった。。。
明美はにっこりとして、、、
「じゃあ、、、行こうか」
と言って俺の手を引いてそのままカフェを出ていった、、、もちろん、お代は払っていった

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
○○○駅から電車に乗って数分後、、、明美が子供を預けている託児所のある×××駅についた。
その託児所は雑居ビルにあるらしく非公認のものらしい、、、テレビではそういう所で預けた子供の問題が多いらしいが。。。人に悟られないことでは打ってつけの場所のように思えた。。。
「良樹くん、、、あそこよ！」
明美は託児所のある場所を指差して言った
「。。。あれか」
いかにも妖しそうな雑居ビルだったが。。。まあ、、、こんなもんだろうなぁ〜と俺はすぐに受け入れた
「ちょっと待っててね。。。すぐ連れてくるから。。。」
明美がそう言うと託児所のある雑居ビルの中に入っていった。。。
。。。待つこと５分。。。
雑居ビルから明美が子供を抱いて出てきた。。。
「ほう〜ら、良樹くん。。。私の子よ」
明美が自慢げに子供をあやしながら俺に見せた
その瞬間、、、俺は自分の髪の毛が真っ白になりそうなくらいの衝撃をうけた
「まっ。。。まさか！」