上都葵から俺達を見たとき。。。洋一のやつまた別の女と付き合っている。。。と思うだろう。。。ここであまり葵と関わりたくないので俺は葵を無視するかのようにマリレイに話しかけた。。。

洋一「今日の漢字テストはきつかったよな。。。難問ばっかりで俺、答え合わせしたら全部間違っていたよ。マリレイはどうよ。」


マリレイ「ええ。。。あたしぃ〜？」

マリレイに振ると戸惑うように。。。

マリレイ「洋一ができないものを私ができるわけないじゃない！」


洋一「それもそうだな。。。」

マリレイは俺の態度が気に入らないのか。。。"ツン"とした態度をとった。

上都葵「ちょっと洋一くん！なに無視してんのよ。」

葵はたまりかねて俺に言う。。。俺はあまり無視を続けるとこの前のようなヒステリックを起こしかねないと思って。。。

洋一「。。。あっ。。。葵か。。。」


上都葵「葵かじゃない！まじめな話よ！」

俺はいつものことだなぁ〜と思いつつ。。。

洋一「そんなこと言って俺を引っ掛ける魂胆じゃないのか？」

。。。と俺は疑うようなまなざしで葵を見ると。。。

上都葵「違うわよ！バイトの話。この前は私のところのだけど今度のは違うのよ。」

葵が急にまじめな態度で話す。。。

上都葵「助けてほしいのよ。」


洋一「。。。なに言ってんだ？」

俺が葵の態度に戸惑っていると。。。

マリレイ「洋一には無理よ。そのバイトってラーメン屋のことでしょ。お父さんが病気で入院していて娘さん一人で店を切り盛りしているって聞いたわ。。。」

マリレイがバイトの内容の一部始終を話したので葵にはバツが悪そうに思えたが。。。

上都葵「そのとおりよ。でも、やるかやらないかは洋一くん次第だから洋一くんの意志に任せるわ。。。」

。。。葵がマリレイに言うラーメン屋のバイトに誘うのには何かわけがあるに違いない。。。俺は葵にそのわけを聞いて見ることにした。。。

洋一「葵。。。なんで俺に勧めるんだ？」


上都葵「頼れそうなのが洋一くんしかいなかったからよ。。。」

葵は俯き加減で答えた。。。するとマリレイが横槍を入れてきた。

マリレイ「洋一！行っちゃダメよ！！。。。でないと。。。」


洋一「分かっているよ。。。でも、もうこれ以上生活費をやりくりすることができないんだ！」


マリレイ「洋一！」

マリレイの気持ちは分からなくもない。。。マリレイにとって俺と委員長が恋仲になることが自身の願いを叶えることになるのに。。。俺がバイトするという理由で委員長から離れてしまっては願いどころではない。。。それに鍵の呪いによって俺は死にいたるかもしれない。。。だけど。。。生活費には換えられない。。。あと一週間。。。何とか委員長との思いをつなぎとめて何とか恋仲になる方法でも考えないと。。。俺はいろいろ思うようになっていた。。。

洋一「お前の願いをかなえる。。。委員長とはこれまで通り続けていく。。。それでいいだろ？」


マリレイ「。。。う。。。うん。。。」