。。。やめることにした。。。マリレイが傍にいることもあるが。。。その日に支払われるマリレイのバイト代をマリレイが俺のために家計に回していることもあって。。。
洋一「やっぱり。。。やめることにするよ。。。」
上都葵「。。。そう。。。」
珍しく葵にしてはあっさりとした反応だった。。。何かあったのだろうか？？
洋一「。。。なんか調子が狂うな。。。」
上都葵「。。。そう。。。そうかもしれないわね。。。ああ〜ん。もう。。。こんなの自分じゃないわ！」
マリレイ「。。。。。。」
そして。。。しばらく沈黙が続いたあと。。。葵が切り出した。。。
上都葵「。。。そうよね。。。洋一くんに頼もうとしたあたしがバカだったわ。。。」
葵は俺達と反対方向に向き変わると。。。
上都葵「悪かったわね。。。洋一くん。。。私、弱気になってたわ。。。」
。。。というと葵はそのまま行ってしまった。。。俺にとって今までの葵は厄介者の印象しかなかったのに。。。彼女のもう一面の素顔が見えた感じがした。。。なんか変な気分になる。。。
マリレイ「。。。とにかく。。。教室にもどろ。。。」
マリレイがそういうと同時にチャイムが鳴り出す。。。

キーンコーンカーンコーン

マリレイ「急がないと！！」
洋一「。。。ああっ。。。」
俺はマリレイと共に急ぎ足で教室に戻った。。。

授業時間が終わり。。。帰りのホームルームが終わると生徒みんな思い思いに部活やらバイトやら帰宅していく。。。それを横目で見ながら"いいなぁ〜何の制約も受けないで生きていけるなんて。。。"思いつつ。。。俺は委員長と二週間以内に恋仲にならなければならない制約の中で"自分の人生を決定してしまうかもしれない"岐路に今立たされていた。。。委員長と遊園地へ行く。。。もし、ここで委員長が俺の誘いに賛同してくれなかったら。。。俺はマリレイの言う"死"を迎えるのだろうか。。。そう思うと委員長に声をかけることが恐怖に感じられた。。。委員長はすぐ横で帰り支度している。。。どうする。。。