俺はマリレイにどのくらい家計が逼迫しているかを丁寧に説明して納得してもらおうとしたが。。。マリレイは何も言わなかった。そして無言のまま委員長に近寄ると。。。
マリレイ「私達はこのまま行きましょう。洋一。また後でね。」
マリレイは沈痛な面持ちで委員長とともに昇降口へ去っていった。俺はマリレイ達がいなくなったことを確認すると急いで昇降口へ駆け寄るとバイトしにむかうのであった。


バイトは結構きつかったがなんとかやり終えることができた。。。
洋一「ふぅ。。。やっと終わった。。。急いで家に帰らなくっちゃ。マリレイにはちゃんと謝ろう。」
俺は委員長宅でやるはずの英会話キャンセルした上にマリレイを怒らせちゃったからな。。。と思いながら家に帰った。家に帰るとマリレイが晩御飯を用意していた。
洋一「マリレイごめんな。」
マリレイはしばらくは黙っていたが。。。思い直して
マリレイ「。。。チャンスはいくらでもあるよね。。。なんたってまだ12日くらいあるんだから。。。」
マリレイは笑みはこぼしていたもののなんとなく痛々しく暗かった。
マリレイ「。。。洋一が委員長のことを思っている限り。。。大丈夫だよ。がんばろ。」
洋一「。。。ああ。。。」
こうして二日目が過ぎていった。。。

俺は朝起きようとすると体の具合が悪くなってすぐに床に伏してしまった。朝食を作っていたマリレイが心配そうに俺の部屋へ駆け寄ると。。。
マリレイ「洋一、大丈夫？」
洋一「、、、なんか、、、、急に悪く、、、なった、、、みたいだ。」
マリレイ「じゃあすぐに食のいいものに変えてくるから。。。」
そう言ってマリレイは下へ降りるとしばらくして雑炊を持って上がってきた。
マリレイ「どう？食べられる？」
洋一「、、、ああ、、、、なんとか。」
俺はマリレイの作った雑炊をよろよろしながら食べ終えると、、、
洋一「、、、マリレイ、、、もう時間だろ、、、俺のことは、、、心配しなく、、、、ていいから、、、学校へ、、、行ってくれ。」
マリレイは少し躊躇していたが。。。
マリレイ「、、、うん、、、わかった、、、」
。。。そして。。。
マリレイ「洋一。私が学校へ行っている間、洋一の世話をしてくれるようにおばさんに連絡しておくから、、、」
洋一「、、、ああ、、、、」
。。。そして。。。笑顔を見せながら。。。
マリレイ「洋一。元気になったら一緒に英会話しようね。」
洋一「、、、ああ、、、、分かった。」
そして、マリレイは俺のことが心配になりながらも家を出て行った。


。。。マリレイが家を出てどのくらいたったろうか。。。俺はボーっと天井を見上げていると。。。
？？「。。。あなたはもうおしまいよ。。。」
そんな声がどこからともなく聞こえてきた。
洋一「、、、だっ、、、誰、、、だ。」
俺は搾り出すように言った。（なぜかさらに悪くなっている）
？？「あなたはもう恋を成就できない。あの子は役割を果たせなかった。。。あなた、自分の手を見てみなさい。」
俺は言われるがまま手を挙げてみると。。。
洋一「、、、な、、、なん、、、だ？」
俺の手がどんどんひび割れていく、、、そして剥がれ落ちた。
？？「あなたの中から私が生まれようとしているの。私はあなたにとりついた鍵。あなたは崩れながら死んでいくのよ。」


ぎやぁぁぁぁぁぁ〜！！！

最後に見たのはマリレイのような風変わりな格好をした金髪の少女の姿だった。。。
−ＢＡＤＥＮＤ−